高校時代のわたし

先日、大学生と話をしていて、
「自分の考えとか意見を人に言う経験がほとんどない」
という話を何人からも聞いて、
自分自身はどうだったかなぁ〜なんて考えてみると
高校時代から暑苦しく語っていたなと思い出しました。

もちろん語り合える「友」の存在があったからで、
それはとても大事なことなのだけれど、
自分自身の考えを人に伝えたことがないと思っている
学生さんが、企業の採用面接を受けに来て、
初めて自分のことを話すというチャレンジは、
結構、大変なことなんですよね。

普段から話していないと、なかなか思いを言語化できないし、
ただでさえ、初対面の20歳近く離れた大人に、
初めて自分のことを語るわけだから、緊張して当たり前ですしね。

しかし、最近では、学生時代から話し慣れている学生さんもたくさん
いらっしゃいます。
今は、学生さんと社会人が対話できる「場」も
増えているし、私たちの時代よりずっと機会はあるはず。

高校時代の私は、将来のことを考えながら、
ずっと「学校の先生になりたい」と思っていた夢が、
新聞を読むようになったせいか、
社会課題を解決するのは「教育」と感じるようになった時期でした。
マザー・テレサの考えに出会ったのもこの時期で
「愛」というもの、思いやりというものについて
すごく考え、世界を平和にするのは、子どもたちに
学びの機会や愛に触れる機会を増やすことと考え、
「海外に行って教育がしたい」などと言っていた気がします。

今から考えると稚拙な部分もたくさんあるし、
何の経験もせず、新聞や本からの知識だけだったけれど
それでも自分の考えを「口にする」「言葉にする」「人と語る」という経験は
今の私の基礎を作ってくれているように思います。

ぜひ学生の皆さん、稚拙でいいんです。
上手に話せなくてもいいのです。
それでも自分の気持ちや考え、意見などを
人に伝えてみるだけで、視野も広がるし、
自分の言葉を自分の耳で聞くだけで、
変わることもあります。

ぜひ語り合いましょう!
人と人との思いがつながる瞬間や、
人の思いから得られるインスピレーションは、
本当にすばらしいものです。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください